2011年11月19日土曜日

式部丸跡現地説明会(2011.11.13)

式部丸跡の現地説明会には、
午前中36人、午後37人、計73人の方が来ていただきました。

トレンチ調査箇所での説明の様子
でも、実際のところ、人に入っていただくと、現場が思った以上に狭くて、
40人弱でも皆さんに十分見ていただけたのか、
大目付の説明が皆さんに伝わったのかは、こちらも?です。
正味のところ、100名ほどは来られるかと淡い期待をしてもいたのですが、
産業まつりの相乗効果あったのか、
午前と午後、2回実施したことに効果があったのかは?ですが、
1日2回の説明会のスタイルはしばらくは続けていきたいと思います。

崩れた石垣が出てきた場所の説明
ただ、大目付から見て、
親子連れの方が数組ではありますが、きていただいていたことは、
あまり今までの現地説明会にはなかったことで、うれしく思いました。
また、午前も午後も会が終わった後、
参加した皆さんから自然と拍手をいただけたことはホッとしました。

城守の皆さんもたくさん来てもらっていました。
特に午後の参加が多く、午後はほぼ内輪の会のような状況でした。
城代です!私の説明を聞いていたのかどうか…
出土品の展示と解説をしました。実際に手に取って触っていただきました

そして、
3年ほど前から復活した市民歴史文化講座そこどこやの受講生の方や、
最近始めた宇和島歴史文化の結人プロジェクトのメンバーの方も
特別に告知をしていたわけではありませんが、足を運んでいただいていました。

初めて来ていただける方もうれしいのですが、
顔見知りの方がきていただけることも、
自分たちの仕事の成果を実感できるというか、本当にうれしいことで、
このようなところでも、人のつながりの大切さを感じました。

1時間30分×2回、お話しさせてもらいましたので、
終わった後はのど痛かったです…
関係あったのかどうか、なぜか左耳もいたくなってしまい、
翌日病院に行くと、外耳炎といわれました…
疲れからだったのでしょうか、
2回現説スタイルを続けるのなら、
もう少し、鍛えなくてはいけないと思っています。

現地説明会後の石垣見学会の様子

2011年11月12日土曜日

式部丸跡の現地説明会、明日で~す。

明日、式部丸跡の現地説明をします。

午前10時と午後1時から、1時間程度です。
あと、オプションで30分程度、代右衛門丸跡周辺の石垣めぐりをします。

とりあえず告知の看板は今日のお昼ごろに、長屋門と上り立ち門においてきました。


現場はこんな感じです↓


結構、発掘現場らしい感じでしょ。

木曜、金曜と雨と見込んで、はなから現場を休みにしていて、
今日は、朝から現場の準備と調査をしてました。

絵図や史料からわかったことは、宇和島城通信5号で紹介しました。
かいつまんでいうと、式部丸は伊達家が入ってから、
郭として使用されるようになった城内では唯一の場所だという、可能性が出てきました。
武家諸法度などの当時の世相も反映しているような状況が、
史料からも発掘成果(遺構や遺物)からも、うかがえています。
もしまだ見られていないようでしたら、こちらからダウンロードしてください。
http://www.city.uwajima.ehime.jp/www/contents/1313467589905/html/common/other/4ea94fd4009.pdf

また、石垣の崩れや修理が少なくとも2度は行われていたこともわかってきました。
宇和島城では一番古い時期の400年前ぐらいの石垣も新たに見つかりました。

出土した遺物も、土器や陶磁器などのやきもの類から石臼、貝などなど、
それなりに持ってくるつもりです。こちらも今回が初公開の資料ばかりです。

ご都合のつく方は、おこしくださ~い。
産業まつりやじゃこてんカーニバルのついででも結構で~す。
数百年前にパッキングされたものをじかに見れて、触れるめったにない機会です。

今日、掘りたてのほやほやの成果も明日の説明会には盛り込みます。
なので、今から資料の仕上げにかかります。間に合うかな…。

2011年11月10日木曜日

ミシュラン効果?


先日、外国人の方を見かけました。
どこの国の方は、聞けませんでしたが…
ミシュラン効果もあってのことなのでしょうか?
英語のパンフレットもなくなっていることも、
まんざら嘘でもないのかもしれません。

以前、東北の一関市の方から、
世界遺産の調査員の視察は、いろんな国の方が来るとの話を聞きました。
そして、関心を持つ場所もちがったそうで、
欧州の方々は、田園風景や農村風景に、
韓国や中国の方は、寺院関係に興味を示されたとも聞きました。

外国人の方をみながら、このことをふと思い出しました。
来年は、来訪者のアンケート調査ができればと思っていたのですが、
外国人の方も答えていただけるようにしたほうが、
おもしろい結果がとれそうです。

2011年11月9日水曜日

道しるべ、試作品1(2011.11.6)

城山はもともと砦として、
わざとわかりにくく、迷うように、作られています。
なので、不案内の観光客の方から、結構迷われたりして、
時折、苦情やクレームなどが寄せられます。

ただ、案内板が全くないということではなく、
要所要所には、下の写真のようなものを整備してはいるのですが、
日頃、城山や天守、郷土館を管理されている方からも、
ここに案内板があったらといわれたり、表現をもう少し工夫したらと
観光客の方の反応など見ながらの現場の声も届けてもらっています。
中には、来ていただける方のためにと、とりあえずの自作看板を作られる方もいました。


また、城山では、少なくても年に2~3本程度は、からなず除間伐木がでます。
以前からこの切った木の有効活用する方法はないかといわれていました。
最近は丸太状のベンチやテーブルに少し使うようにもなってきました。


こんなこともあって、
守る会で、3回の活動で「道しるべ」づくりをしようとで当初から考えていました。
前にご紹介したように、もう、2回の活動は終わっています。
http://uwajimajou-shiromori.blogspot.com/2011/10/blog-post.html

9月4日に、城守さんたちを4班に分けて、
今の案内板の確認や、どの場所に案内板がいるか、石段は何段あるか、
各所の移動に何分かかるかなど調べて歩きました。
10月3には、それを実際に地図に落としてみたり、どんな文句を表示するか、
案内板、道しるべをどんなデザインにするかなど検討しました。

そして、いよいよ試作品づくりです。
これには、いろいろ下準備が必要でした。
まずは、素材になる木選びと、板づくりは事前に、とりかかりました。
木については、7月の台風で倒れてしまったカゴノキにしました。


この木は、床柱などの建築材や太鼓や鼓の胴、 小細工ものの製作などに
用いられるそうで、立派な材木になる木です。
参考までに→http://shinrin.cool.ne.jp/sub139.html

これを現場の作業員さんたちとともに、軽トラックで運び出しました。
軽トラックにのせれる1.8m程度に小切って、竹などを使いながら、人力で載せました。


城守さんから、M製材所さんを紹介していただき、無料で板にしてもらいました。
製材って案外ハイテクなんですね~。まじまじと見たのは初めてで、
あっという間に板になっていく様には、びっくりしました。


M製材所さん、本当にありがとうございました <m(__)m>

でも製材機がなかった江戸時代などは、どうやって板にしていたんでしょうか。
板にすること自体、かなり手間がいったようで高級品だったいうことは、
聞いてはいるのですが…、ちょっと調べてみようと思います。 

2011年11月2日水曜日

ヤブツバキ、今年も…



この写真、何かわかりますか?
秋さがし1で紹介したヤブツバキの種です。
どうやって栽培するか、植物に詳しいH先生や、
家老のY緑化センターの社長に聞いたところ、
ちょっと採るのが遅かったようなのです…
とりあえず、採った種を水に浮かべて、沈んだものは大丈夫と言われて、
昨日のお昼休みに、水に浮かべて、夕方見てみたのが、この写真です。

30粒ぐらいあるなかで、沈んでいたのは10粒あるかどうか…
とりあえず、明日娘と一緒に種探しに出かけようと思っています。

それから、一つお知らせがあります。
大目付の職場の宇和島市教育委員会の文化課で、
ブログを立ち上げました。

http://uwajimabunka.blogspot.com/

半年ほど前から、立ち上げたいな~と思っていたのですが、
ようやく、立ち上げれました。

西予市のフィールドノートに負けないよう、みんなでアップしてきたいと思います。
大目付日記ともどもよろしくお願いします。


城山で秋さがし2

秋さがし第2弾です。


ちょっとわかりづらいですが、上り立ち門からの写真です。
入ってすぐ、柿の木があります。
渋柿のような身はなっているのですが、どうも食べれる柿のようです。



上の枝には実がなっていますが、手が届く枝にはもう実がありません…。


ツワブキの花です。児童公園の中井コッフの石碑脇に、
結構まとまって咲いています。


四方竹のタケノコです。
これも上り立ち門近くにあります。
柿の木は、門を入ってから左ですが、四方竹は右側にニョキニョキ生えています。
これは、断面が四角形になる珍しい竹です。食べたらおいしいのでしょうか…。


秋さがしをしていたところ、大目付も初めて発見しました。
ムサシアブミという植物になっていたものです。
これが実なのかなになのか、不明です。植物の先生に聞いてみようと思います。
わかりましたら、またお知らせしますね。