2011年12月21日水曜日

天守の模型(2011.10.31)

少し前になりますが、10月末に、
市内在住のKさんという方が電話がありました。
「天守の模型ができましたので、お持ちしたいと思います」と。
?、一瞬考える時間があった後、“アッ!あの人だ”と思いだしました。


今年の3月に、「天守の模型を作りたいので、資料をくれませんか?」と、
Kさんからお電話。天守については、昭和35~37年に解体修理をしていて、
その報告書に天守の詳細な図面は収録されているので、
そちらをコピーして、お渡ししたのです。

それから、Kさんは天守に通い詰めていただいたようで、
写真は、いろんな箇所の細部に至るまで、数百枚撮られていて、
天守にも数十回、観覧料を払って、入られていたのです。

本当にびっくりしたというか、頭が下がる思いでした。
模型の縮尺のサイズは45分の1で、持ち運びにはちょうど良いサイズでした。
材料はすべて、ホームセンターでそろえられたとのことですが、
そのディティールのこだわりようは、見れば見るほど、素晴らしいものです。


このお見せいただいた日に、
「お城山で展示していただきたいので、今日おいて帰りますよ」
とおっしゃっていただいたのですが、
一緒にいらっしゃっていた奥さんから、「近しい人にみてもらってからにしたら」と一言。
どうも、一番に見せていただいたようなのです。本当にうれしく思いました。

「うちに頂くのは、いつでも結構ですので、
皆さんにゆっくり見ていただいて後に、いただきに参ります」とお伝えして、
その日はお別れいたしました。

その後、偶然、ホームセンターでお会いして、
「もうみんなに見てもらったので、いつでもとりにきてください。」
とおっしゃっていただいた後、
「今度お城山のすす払い、私も行かしてもらってよいですか」と一言。
本当に、うれしいお申し出で、是非にとお誘いしました。

すす払いが終わった後の守る会の反省会にも、お願いをして参加してもらって、
城守さんに紹介したところ、みなさん、感激されて、早くその模型が見たいという話になり、
「はよ、大目付はとりにいかんかな!」と一喝。

Kさん、年内にはお伺いして、頂に参ります。
まずは天守に、展示しようと考えています。展示ができましたら、
ブログでご報告しますので、その際には、みなさん、ぜひ天守にお越しください。



2011年11月19日土曜日

式部丸跡現地説明会(2011.11.13)

式部丸跡の現地説明会には、
午前中36人、午後37人、計73人の方が来ていただきました。

トレンチ調査箇所での説明の様子
でも、実際のところ、人に入っていただくと、現場が思った以上に狭くて、
40人弱でも皆さんに十分見ていただけたのか、
大目付の説明が皆さんに伝わったのかは、こちらも?です。
正味のところ、100名ほどは来られるかと淡い期待をしてもいたのですが、
産業まつりの相乗効果あったのか、
午前と午後、2回実施したことに効果があったのかは?ですが、
1日2回の説明会のスタイルはしばらくは続けていきたいと思います。

崩れた石垣が出てきた場所の説明
ただ、大目付から見て、
親子連れの方が数組ではありますが、きていただいていたことは、
あまり今までの現地説明会にはなかったことで、うれしく思いました。
また、午前も午後も会が終わった後、
参加した皆さんから自然と拍手をいただけたことはホッとしました。

城守の皆さんもたくさん来てもらっていました。
特に午後の参加が多く、午後はほぼ内輪の会のような状況でした。
城代です!私の説明を聞いていたのかどうか…
出土品の展示と解説をしました。実際に手に取って触っていただきました

そして、
3年ほど前から復活した市民歴史文化講座そこどこやの受講生の方や、
最近始めた宇和島歴史文化の結人プロジェクトのメンバーの方も
特別に告知をしていたわけではありませんが、足を運んでいただいていました。

初めて来ていただける方もうれしいのですが、
顔見知りの方がきていただけることも、
自分たちの仕事の成果を実感できるというか、本当にうれしいことで、
このようなところでも、人のつながりの大切さを感じました。

1時間30分×2回、お話しさせてもらいましたので、
終わった後はのど痛かったです…
関係あったのかどうか、なぜか左耳もいたくなってしまい、
翌日病院に行くと、外耳炎といわれました…
疲れからだったのでしょうか、
2回現説スタイルを続けるのなら、
もう少し、鍛えなくてはいけないと思っています。

現地説明会後の石垣見学会の様子

2011年11月12日土曜日

式部丸跡の現地説明会、明日で~す。

明日、式部丸跡の現地説明をします。

午前10時と午後1時から、1時間程度です。
あと、オプションで30分程度、代右衛門丸跡周辺の石垣めぐりをします。

とりあえず告知の看板は今日のお昼ごろに、長屋門と上り立ち門においてきました。


現場はこんな感じです↓


結構、発掘現場らしい感じでしょ。

木曜、金曜と雨と見込んで、はなから現場を休みにしていて、
今日は、朝から現場の準備と調査をしてました。

絵図や史料からわかったことは、宇和島城通信5号で紹介しました。
かいつまんでいうと、式部丸は伊達家が入ってから、
郭として使用されるようになった城内では唯一の場所だという、可能性が出てきました。
武家諸法度などの当時の世相も反映しているような状況が、
史料からも発掘成果(遺構や遺物)からも、うかがえています。
もしまだ見られていないようでしたら、こちらからダウンロードしてください。
http://www.city.uwajima.ehime.jp/www/contents/1313467589905/html/common/other/4ea94fd4009.pdf

また、石垣の崩れや修理が少なくとも2度は行われていたこともわかってきました。
宇和島城では一番古い時期の400年前ぐらいの石垣も新たに見つかりました。

出土した遺物も、土器や陶磁器などのやきもの類から石臼、貝などなど、
それなりに持ってくるつもりです。こちらも今回が初公開の資料ばかりです。

ご都合のつく方は、おこしくださ~い。
産業まつりやじゃこてんカーニバルのついででも結構で~す。
数百年前にパッキングされたものをじかに見れて、触れるめったにない機会です。

今日、掘りたてのほやほやの成果も明日の説明会には盛り込みます。
なので、今から資料の仕上げにかかります。間に合うかな…。

2011年11月10日木曜日

ミシュラン効果?


先日、外国人の方を見かけました。
どこの国の方は、聞けませんでしたが…
ミシュラン効果もあってのことなのでしょうか?
英語のパンフレットもなくなっていることも、
まんざら嘘でもないのかもしれません。

以前、東北の一関市の方から、
世界遺産の調査員の視察は、いろんな国の方が来るとの話を聞きました。
そして、関心を持つ場所もちがったそうで、
欧州の方々は、田園風景や農村風景に、
韓国や中国の方は、寺院関係に興味を示されたとも聞きました。

外国人の方をみながら、このことをふと思い出しました。
来年は、来訪者のアンケート調査ができればと思っていたのですが、
外国人の方も答えていただけるようにしたほうが、
おもしろい結果がとれそうです。

2011年11月9日水曜日

道しるべ、試作品1(2011.11.6)

城山はもともと砦として、
わざとわかりにくく、迷うように、作られています。
なので、不案内の観光客の方から、結構迷われたりして、
時折、苦情やクレームなどが寄せられます。

ただ、案内板が全くないということではなく、
要所要所には、下の写真のようなものを整備してはいるのですが、
日頃、城山や天守、郷土館を管理されている方からも、
ここに案内板があったらといわれたり、表現をもう少し工夫したらと
観光客の方の反応など見ながらの現場の声も届けてもらっています。
中には、来ていただける方のためにと、とりあえずの自作看板を作られる方もいました。


また、城山では、少なくても年に2~3本程度は、からなず除間伐木がでます。
以前からこの切った木の有効活用する方法はないかといわれていました。
最近は丸太状のベンチやテーブルに少し使うようにもなってきました。


こんなこともあって、
守る会で、3回の活動で「道しるべ」づくりをしようとで当初から考えていました。
前にご紹介したように、もう、2回の活動は終わっています。
http://uwajimajou-shiromori.blogspot.com/2011/10/blog-post.html

9月4日に、城守さんたちを4班に分けて、
今の案内板の確認や、どの場所に案内板がいるか、石段は何段あるか、
各所の移動に何分かかるかなど調べて歩きました。
10月3には、それを実際に地図に落としてみたり、どんな文句を表示するか、
案内板、道しるべをどんなデザインにするかなど検討しました。

そして、いよいよ試作品づくりです。
これには、いろいろ下準備が必要でした。
まずは、素材になる木選びと、板づくりは事前に、とりかかりました。
木については、7月の台風で倒れてしまったカゴノキにしました。


この木は、床柱などの建築材や太鼓や鼓の胴、 小細工ものの製作などに
用いられるそうで、立派な材木になる木です。
参考までに→http://shinrin.cool.ne.jp/sub139.html

これを現場の作業員さんたちとともに、軽トラックで運び出しました。
軽トラックにのせれる1.8m程度に小切って、竹などを使いながら、人力で載せました。


城守さんから、M製材所さんを紹介していただき、無料で板にしてもらいました。
製材って案外ハイテクなんですね~。まじまじと見たのは初めてで、
あっという間に板になっていく様には、びっくりしました。


M製材所さん、本当にありがとうございました <m(__)m>

でも製材機がなかった江戸時代などは、どうやって板にしていたんでしょうか。
板にすること自体、かなり手間がいったようで高級品だったいうことは、
聞いてはいるのですが…、ちょっと調べてみようと思います。 

2011年11月2日水曜日

ヤブツバキ、今年も…



この写真、何かわかりますか?
秋さがし1で紹介したヤブツバキの種です。
どうやって栽培するか、植物に詳しいH先生や、
家老のY緑化センターの社長に聞いたところ、
ちょっと採るのが遅かったようなのです…
とりあえず、採った種を水に浮かべて、沈んだものは大丈夫と言われて、
昨日のお昼休みに、水に浮かべて、夕方見てみたのが、この写真です。

30粒ぐらいあるなかで、沈んでいたのは10粒あるかどうか…
とりあえず、明日娘と一緒に種探しに出かけようと思っています。

それから、一つお知らせがあります。
大目付の職場の宇和島市教育委員会の文化課で、
ブログを立ち上げました。

http://uwajimabunka.blogspot.com/

半年ほど前から、立ち上げたいな~と思っていたのですが、
ようやく、立ち上げれました。

西予市のフィールドノートに負けないよう、みんなでアップしてきたいと思います。
大目付日記ともどもよろしくお願いします。


城山で秋さがし2

秋さがし第2弾です。


ちょっとわかりづらいですが、上り立ち門からの写真です。
入ってすぐ、柿の木があります。
渋柿のような身はなっているのですが、どうも食べれる柿のようです。



上の枝には実がなっていますが、手が届く枝にはもう実がありません…。


ツワブキの花です。児童公園の中井コッフの石碑脇に、
結構まとまって咲いています。


四方竹のタケノコです。
これも上り立ち門近くにあります。
柿の木は、門を入ってから左ですが、四方竹は右側にニョキニョキ生えています。
これは、断面が四角形になる珍しい竹です。食べたらおいしいのでしょうか…。


秋さがしをしていたところ、大目付も初めて発見しました。
ムサシアブミという植物になっていたものです。
これが実なのかなになのか、不明です。植物の先生に聞いてみようと思います。
わかりましたら、またお知らせしますね。

2011年10月30日日曜日

城山で秋さがし1

城山は、基本、照葉樹林なので、なかなか紅葉をたのしむことはできませんが、
ちょっとさがせば、それなりに秋を見つけることができるんですよ。


ケヤキの紅葉です。これは藤兵衛丸下のものですが、
桑折長屋門から入ってすぐのところにも結構な大木があることが、
8月の植物観察会の時に初めてわかりました。


これは何かわかりますか?
ヤブツバキの実(種)です。
今年こそは、この種をとって、植栽するヤブツバキの育てるつもりです。

そして、日当たりのよい場所にあるヤブツバキは、つぼみが膨らみ始めています。
きれいな花を咲かしてくれることを期待しています。


2011年10月29日土曜日

宇和島城通信と宇和島城ホームページ

宇和島の人でしたら、おそらくもう目にされているかとは思いますが、
11月の広報紙に、宇和島城通信5号を折り込んでます。


今回は、年内には石垣修理などの
工事に着手する式部丸跡と代右衛門丸跡の事を書いています。
この郭の名前の由来を、発掘調査成果もくわえながら、推理しています。
結構面白いことがわかってきて、大目付自身かなり、ワクワクしながら書きました。

ただ、原稿はぎりぎりになってしまって、そっちのほうはドキドキものでした。
広報担当者の方、佐川印刷さんに大変ご迷惑かけました。
毎度のことで、本当にすみませんでした。
画質は抑えていますが、PDFでよければ、こちらへ。

で、通信の中にも案内していますが、
この場所の現地説明会を下記の日時で開催しま~す。

★★ 11月13日(日)①10:00~ ②13:00~ ★★

午前と午後、同じ内容の説明します。1時間程度を予定します。
ちょっとわかると、お城の見方が変わる、楽しくなる(多分…)
石垣のみかたも、実物を見ながら説明していきます。
この日は、南予文化会館近くで産業祭りも開催してるようなので、
ぜひ、立ち寄ってみてください。

また、5号発刊にあたって、
宇和島城のホームページも、ほぼ1年ぶりぐらいに更新しました。
このブログとのリンクもはりました。
「旬な情報をお届けする」としていたわりには…(-_-;)です。
このブログ同様、頑張って更新をかけていこうと思います。

2011年10月28日金曜日

意外とアナログでした(2011.09.23)

このブログは、グーグルのブロガーを利用させてもらっていますが、
みなさん、グーグルのストリートビューはご存知ですか?

グーグルマップの延長上にあるサービスで、
バーチャルに世界のいろんな場所を見れるというものです。
大目付の下手な説明よりも実際に見てもらったほうがわかるかと思いますので、
下記のURLからどうぞ。
http://maps.google.co.jp/help/maps/streetview/

で、グーグルから今年になって、
このストリートビューに宇和島城天守もいれたいとのお話があり、
他のお城も撮影されていたり、観光振興にも役に立つだろうとのことで、
お願いすることになりました。
もちろん、掲載も撮影経費もグーグルもちです。

で、9月23日に、その撮影が行われたわけですが、
興味本位で撮影をお邪魔させてもらいました。
さぞかし、デジタル技術を駆使したものが来るのか思ったのですが、
撮影自体は至ってアナログというかシンプルで、びっくりしました。

まず、撮影スタッフは一人、かわいらしい女性でした。
ちなみに彼女は、屋内撮影専門だそうで、
野外を専門にとる方は別の人がするとのことでした。
機材は、普通のデジタル一眼レフ(魚眼レンズのもの)と、
三脚とスマートフォン、非常に手軽なものでした。
しかも、デジタルカメラや三脚も特別な設定がしてはいないとのこと。
撮影風景はこんな感じ。普通に記念写真を普通にとってるような感じでしょ。


スマートフォンの専用アプリのようなもので、
位置情報などを記録して、撮影場所の初期設定のようなことをしてました。
そのあと、スタート地点を決めて、その地点から三脚を立て、撮影が始まりました。
まず、北の方角から撮影を始めて、
そこから、90度ずつ、右回りで角度を振って、東、南、西の順番で
一つのポイントで4方向の写真を撮ることになります。
で、撮影が終わると、歩くルート上で3メートルほど移動して、また撮影。
ひたすらこの繰り返しです。
天守に入ると、右まわりで、各階の4隅から撮影をされていました。
午後2時から4時ごろまで2時間ほで、天守の撮影は終わりました。

これぐらいアナログというかシンプルな撮影方法でないと、
いろんな場面に対応できないというか融通が利かないとのことでした。
ついつい、大目付は新し物好きなので、デジタル関係者には飛びついてしまって、
あとで痛い目を見る時が多いわけですが、
デジタルもアナログも上手に使い分けしないといけないなと、改めて思いました。

この撮影データをもとに、特殊なソフトを用いて、ストリートビューが完成するそうです。
だいだい、撮影から半年以内には、アップされるそうです。
出来上がったら、リンクを張りたいと思います。

参考までに、姫路城や世界遺産のものはこちら。こんな感じになるのでしょうか?

http://maps.google.com/intl/ja/help/maps/streetview/gallery.html#unesco-world-heritage&himeji-jo-castle

でも、実際には足を運んでくれるのが一番はいいのですけど…。


2011年10月26日水曜日

英語のパンフレットできました!

宇和島城の新しいアイテムの2つめは、
英語のパンフレットです。



昨年の10月、女性が二人、大目付の職場にこられました。
彼女たちは愛媛SGGグループ宇和島支部の方たちでした。
SGGはSystematized Goddwill Guideの略で、
ボランティアで外国人の方たちのガイドをされる方たちのグループです。
大目付、このような団体があるのを知りませんでした…。

お話は、宇和島城に英語のパンフレットを作成しませんかとの相談でした。
原稿は、SGGさんのほうで、無償制作して
印刷を市のほうで出来ないかとの事だったのですが、
宇和島城には外国語で説明したものはなかったので、
是非にということでお願いしました。

それから、12月ごろには現在の宇和島城のパンフレットをベースに、
原稿を出してきてもらいました。
SGGの方たちのほかに、宇和島に来てもらっている
ALT(外国語指導助手:Assistant Language Teacher)の先生に
加わってもらって作成をしていただいたのことです。


最初はA4に文字だけのものを印刷しようと思っていたのですが、
せっかくなので、今の日本語のパンフレットと同様に、
写真や地図も作ろうと思って、大目付の作業に移ったわけですが、

なかなか思うように作業が進まず、
SGGの方も心配して連絡をいただくようなことになってしまいました…

ただ、大目付自身、5月に生涯初の海外旅行(中国)の際、
博物館などに日本語のパンフレットや音声解説があった場所には
本当に助かったというか、理解するのに役立ちました。
また、6月にはミシュランの旅行ガイドに、
☆ひとつで宇和島城が掲載されるということもありました。
ちなみに星の評価の意味は、
☆3つが「わざわざ旅行する価値がある」
☆2つは「寄り道する価値がある」
☆1つは「興味深い」  だそうです。

そんなこともあって、英語のパンフレットの必要性を改めて感じながら、
6月にレイアウトを組んだものを仕上げ、その後SGGの方たちと相談しながら、
修正を繰り返しながら、8月になんとか、パンフレットが完成しました。
自画自賛ですが、SGGさんのおかげで労作になっているかと思います。

現在、桑折長屋門の、杖置き場の横に置いています。
パンフレット置きは資材をそろえて、城代に作ってもらいました。


今のところ、200部ほどがでています。
ミシュラン効果もあって、思った以上に外国人の方が来られていると思っていたのですが、
何枚か(何十枚かも)日本人の方も取られているようです…
今日にでも、市のHPにもPDFデータを上げようと思っていますので、
ご関心のある方はのぞいてみてください。

愛媛SGGグループ宇和島支部のみなさん、ALTの先生、本当にありがとうございました。


2011年10月24日月曜日

杖、好評です!!

宇和島城に新しいアイテムが2つ増えました。
今日はその一つを紹介します。

7月のある日、お城山に行くと、桑折長屋門のところで、
ボランティアガイドでもある城守のMさんが、竹の棒を何本かもっていました。

聞いてみると、登城される方のための、杖とのこと。
特にお願いをしていたものではなかったのですが、
ガイドをしている中で、登られる方が
大変そうなのをみかねて、作ってもらったようです。
「もっとたくさん、いろんな長さのものをつくるけんな」との言葉。
それから実際に、城山では杖を片手に上る人をけっこう見かけます。
やっぱり皆さん、登るのが大変なのだと実感させられました。



最初の杖たては、ブロックを使ったシンプルなものだったのですが、
そのあと、しばらくして、下のような立派なものに…


数年前まで城山清掃管理員としてつとめていた
Mさん(ガイドのMさんとは別です)の仕事でした。
使わなくなったたばこの灰皿を再利用したとのこと。
置いておけば、何かには使えるのですね。
「色ももう少ししたら、塗り替えますから」
とさらにグレードアップするするとのこと。

一人の取り組みがきっかけで、いろんな人がブラッシュアップして、
よりたくさんの人に喜んで利用してもらう、
城守さん同士やと登城者とのつながりができて、なんかすごくいい感じだなと思っています。


2011年10月22日土曜日

お休みをしていた間の…

季節はすっかり秋らしくなってきましたね~。
すっかり長い夏休みをしてました…<m(__)m>

ブログを休んでいなかった間、城山で何もなかったわけではありません。
城守さんたちの活動はもちろんのこと、いろんなイベントもがありました。
今回はとりあえず、時系列でダイジェスト版でお送ります。

●8月20日 植物観察会(守る会)


守る会の定例会ではないのですが、
植物の好きな城守さんたちで、夏の植物観察会を行いました。
数年前に取り付けた植物プレートの再点検もしながら、楽しくみんなで巡りました。

●8月20日 ご当主、甲冑姿でご登城


守る会のイベントではないのですが、
宇和島市の若手グループの方たちが小学生向けのイベントで、
城山を使っていただきました。
猛暑の中、ご当主も甲冑姿で奮闘していただきました。
ひょっとすると、宇和島伊達家藩主の中で、甲冑で天守に座した方は、
13代ご当主が初めてだったかも?しれません。

●8月23日 忍者合戦?


このイベントも、守る会主催ではなかったのですが、
宇和島市社会福祉協議会主催で、城山で忍者ごっごをしていただきました。
色んな体を使った遊びを、老若男女、楽しんで、汗を流していました。
その中でもクライマックスは、天守前でのチャンバラ合戦は、迫力がありました。

●9月4日 城山案内板検討1(守る会)


これは、守る会の活動です。
宇和島城内の看板の見直し作業を、城山内の4つの道に分かれて、
班別で実際に歩きながら、みんなで頭をひねりながらまわりました。

●10月3日 城山案内板検討会2(守る会)



9月に続いて、看板の見直し作業です。
9月に歩いて回った個所を、あらためて地図に置き直して、
説明書きも含めて、どの位置にどんな看板を作れば、
宇和島城初めての人でも、迷わず宇和島城を廻ってもらえるか、
喧々諤々相談しあいました。
11月には、看板の試作品をみんなで製作予定です。

2011年8月12日金曜日

城山の夏、蝉しぐれ

蝉の大合唱です。
ランを撮った際に、撮ってみました (^_^.)


いかがでしょう?
涼やかとはいえませんが、夏らしいですよね…
これだけの大合唱、お城下近辺ではなかなか聞けません。
なにゼミかは自信がないので、ご存知のあ方は教えてください


日が暮れてくると、別の虫も鳴いているようです。
昆虫にお詳しい方、お城山で鳴いている虫のこと、教えてください。

城山の夏、蘭?真っ盛り

残暑お見舞い申し上げます。
今回は、宇和島城の夏の風物詩をお届けします。

今、登城道沿いには、白や紫の蘭の花が
咲き乱れるとはいきませんが、あちこちで咲いています。

といっても、大きな花をつけるようなランではなくて、
小さくて、かわいらしい花を咲かせてくれています。
白い花を咲かせてるのがノシランで、
紫の花を咲かせてるのがヤブランといいます。
ヤブランは、ノシランに比べて葉っぱが細くて、小ぶりです。
な~んとなく涼やかな感じがしませんか?

日が差し込むところしか咲きませんが、
大目付的には、今年は結構咲いているような気がしてます。
特に、郷土館下の石段あたりによく咲いています。

多分…ヤブランです、紫色の花を咲かせます

ノシランの花は白が多いのですが、薄紫色をしているような…
猛暑日もボチボチ山を越えるとか…
お城山は午後6:30まで開いてます。天守も今は午後5時まで開けてますよ~。
ちょっとした涼を感じに、夕涼みがてらに、かわいらしいラン鑑賞においでください。


宇和島城夜間開放 2011.07.23 その3

今回の宇和島城初の夜間開放の成功は、
城守さんたちの活躍もさることながら、
多くの方々の支援をいただいたおかげでもありました。

このイベントを思いついた時から、いろいろと相談に乗ってもらい、
お祭りの書き入れ時にもかかわらず、お店を休んで、
臨時の城守さんになって、かき氷の販売から仮設トイレの運搬まで、
お店総出で、汗だくになって、手伝ってもらったどっこいしょの皆さん、

悪戦苦闘した仮設トイレの運搬のようす (^_^;)

フットライトとして道端に設置したミニランタンを
200個も無償で貸していただいた拓己塾さん、

大提灯(長屋門に設置していたもの)をわざわざ探していただき、
無償で貸していただいた袋町商店街さん、

ブログで情報発信いただいていたケース家さん、

急きょ決まったことにもかかわらず、チラシ・広報での宣伝や予算面で、
協力いただいた、うわじま牛鬼祭り花火部会の皆さんや市の関係者の皆さん、

心よりお礼申し上げます。本当に、ありがとうございました。

ほかにも私たちが気が付いていないところで、
たくさんの方の支援があったのではないかと思っています。
より多くの市民の皆さんや観光客の方々の思い出に残る宇和島城となるよう、
城守さんたちと今からも一層、頑張っていきたいと思いますので、
今後ともよろしくお願いいたします。

2011年8月9日火曜日

宇和島城夜間開放 2011.07.23 その2

またまたお休みしてました…ごめんなさい。


宇和島城の夜間開放、な、なんと、
195組、445人の方がいらっしゃってくださいました(@_@;)
うれしい、想定外でした。


受付で、少しトラブルがありましたが、心配していた事故もなく、
イベント的には大成功でした。
登城してもらった方々は、本当に老若男女といった感じで、
「より多くのいろいろな方をお城山に」という目的も達成できたと思っています。
また、花火を見に来られた方ばかりでなく、
夜の宇和島城を見に来ていただた方が結構いらっしゃたのは、
大目付的にはうれしかったです。
わざわざ、北海道からこのイベントのために、来てもらった方たちもいたんですよ。


城守さんから、いろんなところで反響あったよ~と、
下記のURLを知らせてもいました。
多くの方の、ひと夏の思い出になったことをうれしく思います。
大目付は、なんだかばたついてしまい、ほとんど写真は撮れなくて、
助かりました(^_^;)


 ●城守さんのブログ
 ●花火がきれい、こんな感じでみれたんですね
 ●提言をいただいた方
  http://begin99.i-yoblog.com/e439181.html
 ●すごい楽しみにしていただいていた方
  http://blogs.yahoo.co.jp/megurukai244/archive/2011/7/23
  http://blogs.yahoo.co.jp/megurukai244/archive/2011/7/25
 ●同級生と出会った方
  http://ksk.i-yoblog.com/e439105.html
 ●天守から撮影された方
  http://blog.goo.ne.jp/uchikonotemae/e/c5d49b9e0f1b577a0942dfe4c24c5739
 ●入れなかった気の毒な方…ごめんなさい

  http://blog.livedoor.jp/mima_hinokai/archives/51722615.html#

52名の城守さんたちが、このプロジェクトのために
一緒に汗を流し、知恵を出してもらいました。
下見や後片付けをふくめると、のべ113名となってました。
皆さんの力なくして、このプロジェクトはなりたちませんでした。
大目付の思い付きを実現していただいて、本当に、本当に、ありがとうございました
このイベントを通して、城守さん同士の絆もさらに深まったのではないかと思っています。


城山を守る会では、初の対外的なプロジェクトでしたが、
大目付的には、すごく楽しめましたが、城守さんたちはいかがだったしょうか?
登城中に声掛けをしてもらったり、親切に案内してもらったりと、
城守さんたちの接遇がよかったよ~と言ってくれる人も結構いらっしゃったんですよ。
色んな提言もいただいていますので、それらも取り入れながら、
次回の夜間開城をもくろんでいます。また、一緒に頑張ってくれますか?

2011年7月23日土曜日

宇和島城夜間開放 2011.07.23 その1

本日、下記の通り、宇和島城の夜間開放をします。
宇和島城では初の取り組みになります。

【日時】
7月23日(土)午後7:00~10:00
受付時間:7:00~8:00/8:00以降は一旦閉門します。
花火打ち上げ時間:8:40~9:20
【集合】
藩老桑折氏武家長屋門(消防署側の登城口です)
城山下駐車場(有料)は当日、混雑する可能性が高いです。
市役所の駐車場(無料)や周辺のコインパーキングを利用ください。
【参加条件】
懐中電灯持参の方に限ります←城内に外灯が一切ないため。
但し、100個までは保証料付(500円)で懐中電灯を貸し出します。
返却いただいたら、返金します。
【参加料】
無料。但し、天守観覧される方は大人200円となります。
【見どころ】
①花火が打ち上げる海面からみれる!
※一番多く上がる花火は約80mの高さで、城山の標高とほぼ同じです。
これまた、なかなか見れないアングルで花火が見れますよ~。

7月10日 下見の様子1
②ライトアップされた天守をまじかに見れる!

昨年のブルーライトアップされた天守
※当日はブルーではないですが、ライトアップを復活します
 ③登城道にはフットライトを設置しますが、これまた結構幻想的な景色です!

7月10日下見の様子2

【おまけ】
①150人分の椅子があります。※但し、3人掛けの長いすが50脚
②本丸で、昔懐かしいふわふわかき氷(100円)とジュース(500ml・150円)の販売をします。※収益金は宇和島城の保存や利活用活動の資金にさせてもらいます。
③天守や本丸周辺で、宇和島城についての無料ガイドをします。
④トイレについては、本丸近くに仮設トイレを4基設置します。

当日は城守さんたちが提灯で、お迎え・ご案内します。

7月10日下見の様子3

なかなか、普段本丸までは上がられない市民の方が多いかとは思いますが、
この機会にぜひ、また久しぶりに、宇和島城に登ってみて、
城山の魅力を、改めて感じていただいて、
そして、城山から花火を見た最初の人になってみませんか?お待ちしていま~す。

憩いの場づくり1 2011.07.03 その2

憩いの場づくり、続編です。

7月3日の活動日の準備作業として、
S城代と植物に詳しいH先生とで、整理する樹木の選別をしました。

基本は傘をさしてでも通れる間隔を意識して、
過密になっている箇所は、ヤブツバキといった、
成長が遅く、高木にならず、花が咲くような若木を残し、
他の場所でも比較的多くみられる樹木は間伐するようにしました。

間伐する木には、ビニールロープを巻いていきました。
また、特に珍しい木や草花については、間違って切ったり、踏んだりしないよう、
色つきのにビールテープを巻いたり、囲ったりもしました。

そして当日、夏日になることを想定して、
午前8時から10時までの2時間を作業時間としました。
早朝にもかかわらず23名の城守さんが参加してもらいました。
また、わたしの恩師であるS先生も一緒に汗を流していただきました。

てきぱきと黙々と作業をする城守さんたち

一緒に作業をするS恩師

ロープをまくなどの事前準備が功を奏して、
手持無沙汰の人はほどんどなく、少し休憩は入れましたが、
皆さん、泥まみれ、汗まみれになりながら作業をし、
予定した第1段階の作業量を
無事、2時間という短い時間で完了させることができました。



ただ、思ったよりは石垣などが見通せる状況ではなく、
次回は、ある程度成長した樹木の枝打ちや、
遠目で眺めながら、若木の間伐も改めてすることになりそうです。

また、作業がひと段落したところで、S恩師からヒントをもらったものですが、
憩いの場づくりの試みとして、ハンモックをつってみました。
ハンモックを手に入れる際、ネットで検索すると、
サイズも1人用のSサイズから2~3人用のLサイズまであるということを初めて知りました。
また、網目が粗く紐の太いものは、長い時間揺られていると、痛くなるということで、
メキシカンハンモックという、
色彩豊かな手編みの漁網のような網目が細かく、ひもの細い種類ものを、
1人でゆったり使えるMサイズ(5600円)と、2人掛けできるLサイズ(6600円)ものを、
ためしに1つずつ購入しました。

今回吊ったのはLサイズでしたが、これがすごく気持ちよかったです(*^_^*)

まず最初に、大目付が乗ってみました。
周りで見た城守さんたちは、ひっくり返ったりこけたりすることを期待していたようですが、
事前に、乗り方の動画を見て勉強していたので、恐る恐る乗りましたが、
こけることはありませんでした。

そのあと、城守さんと二人で腰かけてみたりしたあと、
S恩師に寝そべっていただきました。





意外と心地よかったのか、一眠りされていたようでした。
ただ、下草が多いことや風通しが悪いことから、
やぶ蚊が結構飛び回っていて、蚊取り線香などの虫除け対策は必須でした。
また、今回ハンモックを吊り下げた場所は、登城道際で、騒がしさもあるようです。
なので、ゆっくりと過ごせる環境にするには、もう一作業、一工夫が必要なようです。


この場所は、一つには石垣や草木に囲まれてゆっくりと自分の時間を過ごす場所として、
そして、結構珍しい植物や、城山にある草木がほとんどこの場所にそろっていることが
今回判明したので、ミニ植物園として、子供から大人までの楽しく学べる学習の場として、
利活用を考えていこうと思っていますが、これらの2つの方法は相反する面もあるので、
この2つが競合しないような環境づくりを、模索しながら実行に移していく予定です。