2012年7月14日土曜日

宇和島城、土砂くずれ…

新聞やテレビの報道ですでにご存じの方が多いかと思いますが、
木曜日の未明に、宇和島城で土砂崩れが起きてしまいました。

土砂崩れの状況
場所は天守から北西の位置にある、
二之丸の虎口となる二之門跡直下の斜面でした。
大目付がこの仕事についてから、城山でのこれほどの土砂崩れは初めてで、
しかも、メインの登城道がふさがってしまうということはありませんでした。

埋まってしまった本丸への登城道
大目付が県外出張に出たのちに連絡が入りましたが、すぐに帰ることもできず、
電話、メールなどで情報を入れていただいてはいましたが、何もすることができず、
文化課の皆さん、城守さんほか、多くの皆さんにご迷惑、ご心配をおかけしてしました。

木曜日、金曜日は安全確認のため、終日閉城としていましたが、
文化課を始め、関係者の皆さんの努力のおかげで、
本日から、一部立ち入り禁止の場所を設定し、
仮設階段を利用していただく形で、開城しました。
以前の工事で設置していた仮設階段、置いていてよかったです
案内表示が不十分なこともあって、
早朝から城代が迂回路の案内をしてもらっていました。
城代、いつものことながら、ありがとうございました<m(__)m>
午前中も雨脚が強く、登城される方も少ないかと思っていましたが、
いやし博の夏の開催もあったためか、
予想以上にたくさんの方が足を運んでいただきました。
悪天候の中、たくさんの方が仮設階段を利用されました
土砂の撤去は天気の回復次第、業者さんに取り掛かっていただくことにしておりますが、
本格的な復旧作業については、今回の崩落の原因解明をしたのちのこととなり、
しばらく、時間はかかりそうです。
崩落の起きた場所のすぐ上の石垣は私が初めて修理を手掛けた石垣で、
その石垣が無事だったことは不幸中の幸いでした。
雨の中、作業員さんたちが頑張ってシートをかけてくれました<m(__)m>
また、たくさんの城守さんやお城でお世話になっている先生方から、
メールや電話をいただいたこと、また現場にもわざわざ足を運んでいただいたことは
このような中でも、すごくうれしいことでした。

現時点では、7月23日の夜間開城、7月28~29日のお城に泊まって星空観測は
予定通り、実施する予定です。

楽しみにしていただいている方たちのためにも、
もう1週間ほどしかありませんが、明日城守さんたちとプランを検討して、
皆さんをお迎えしようと思っています。

今回の件で、ご心配、ご尽力いただいた皆さん、本当にありがとうございました<m(__)m>

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