2011年4月23日土曜日

九島の遠見場(とんば) 2011.4.18

またしばらく休んでました…
平にご容赦願います。
いくつかネタもたまってますので、『日記』になるよう頑張ります。

さて、大目付は先日の18日、所用で九島にわたっていました。

九島は宇和島の港から、フェリーで約20分程度到着する島です。

段畑といえば、遊子の水荷浦が今は有名になっていますが、
(昨年も3万人近い人が訪れてもらったようです)
昭和20~30年代にかけては、この九島こそが有名で、
映画のロケ地にも何度か使われたり、
昭和27年に施行された急傾斜地帯農業振興臨時措置法の発端ともなったところです。
詳しくはこちらのHP「宇和海民族誌」にまとめられています。
(大目付もいろいろとお世話になっている方が運営されているサイトです。)

九島には以前から行きたい理由が2つがありました。
1.宇和島藩時代の狼煙場(遠見場)があるということ
2.海側がらのお城下の遠景の写真を撮りたかったこと
近場ということもあり、いつでも行けるかな~と思いながら、
行かずじまいになっていました。

今回九島に行くことになったのは、
地元で『二十四輩様』という石仏巡礼地の道つくりをすると聞いたからです。
7時45分の朝一番のフェリーに、愛車のカブを載せて出発したのですが、
朝7時ごろから道つくりは始まっていて、
案内を頂ける方とは山腹で合流することになっていました。

港でその場所を聞いて、いざ合流地点(写真の矢印)へ向かいましたが、
思った以上に、山が峻で高い…



時間に少し余裕があったので、
お城下撮影ポイントを模索しながら、山頂付近へカブを走らせました。
大型の上水タンクが置かれていたところが、かなり開かれていて、
ロケーション的には、深い入り江の様子や、石切り場、樺崎砲台、鬼ヶ城山系も
ばっちり入って、よかったのですが、残念なことに、この日は霞がかっていて、
下のような写真になってしました…
またお天気を狙って、絶対こなければ!!
宇和島城のパンフレットの表紙に使えそうです。


そして、ご案内していただける方と合流して、遠見場へ。


私の勝手なイメージで、その場所からも城下が見えるのかと思っていのですが、
遠見場からは、夷山の影になって城下はほとんどみえません。
が、佐田岬からの沿岸はなんと見晴らしのいいことか…
お天気の良い時は、風車まではっきり見えるそうです。


参勤交代などの際の通信手段として狼煙が使用されていたといわれていますが、
この場所であれば納得、でも、お城下からはどこで見ていたか疑問が残りました。
ちょっと調べてみたいと思います。


狼煙台の遺構などの物証は確認できていないらしく、
伝承として伝えられてきたということですが、
このような場所が伝承でも特定されていて、
地区の方が率先して大事にされているようなことは、決して多いものではありません。

雰囲気のある、間伐材を利用したベンチやテーブル
今のところは文化財指定されていませんが、
宇和島城や宇和島藩ともかかわりのある宇和島らしさを示す場所ですし、
地区の方の気運が高まるようなお手伝いできることがあればな~と考えてます。

また、戦国時代の山城跡などではされているのですけど、
関係する市町の人たちと一緒に、狼煙実験などしてみても楽しいそうだな~と
一人で勝手に盛り上がってました。

29日には、二十四輩様めぐりがあります。
朝8時ごろから出発して、5時間ほどの行程だそうです。
この遠見場も順路にありますので、ご関心のある方は、行きませんか?
大目付は行くつもりでいます。
二十四輩様については、後日、その取り組みを含めて紹介したいと思います。