2013年1月1日火曜日

小笠原流鏡餅その1

新年あけましておめでとうございます。
『一年の計は元旦にあり』ということで、
今年は元日からアップしたいと思います。

前回の記事に書いていましたが、
昨年末にお供えをした鏡餅について触れます。
お正月らしいでしょ。

昨年末、天守の3階にこのような鏡餅をお供えしました。
追々、触れていきますが、それが待てないという方は、
下記のURLから展示用パネルのPDFをダウンロードしてください。
小笠原流鏡餅について(宇和島伊達家史料から)

そもそも今回、鏡餅をお供えしようと思ったのは、
城守さんの中に、餅つきの大好きな人がいて、
定例会で「今年も餅をつこうよ」といった言葉がきっかけでした。
昨年は年明けに2升程度だったか、
お遊び的にお城山で餅つきをして、登城した方にふるまったりしました。
これはこれで、結構楽しかったのですが、
餅つきは年明けではなく、年末に搗いて正月に備えるものなので、
せっかくするのであれば、鏡餅を搗いて、
すす払いの際に天守に飾ろうと思ったのです。

最初は当日にお餅を搗いて、
市販されているような鏡餅を作ろうと思っていたのですが、
ふと、宇和島伊達家の史料の中に
鏡餅の絵図があるのを思い出してしまったのです。


宇和島伊達家史料 戊07-0074-41 『小笠原流印可巻 五節句の飾』 より

せっかくやるんだったら、これを再現しよう!と
勝手に大目付が思ったのが昨年の11月末頃、
ここから、城守さんをはじめ、
色んな方を巻き込んでのバタバタ劇の始まりでした…次号に続く