2013年7月11日木曜日

日本生命財団から顕彰金いただきました(^.^)

7月4日、日本生命財団から生き生きシニア活動顕彰をいただきました。
大目付が、どうしても公務で行くことが出来なかったため、
城代と、昨年まで大目付の上司で、
退職後、城守さんとして活躍してもらっているHさんにご無理を言って、
県庁まで行っていただきました。
5万円の活動支援金をいただきました。
城守さんたちと一緒に有効活用したいと思います。


斡旋いただいた愛媛県職員の方、申し出の窓口となっていただいた市職員の方、
本当に、ありがとうございました<m(__)m>

2013年6月7日金曜日

夜間開城に向けて その2

昨日、城代より回収したペットボトルすべて切ったでとの報告がありました。

このペットボトル灯篭は、昨年天赦園での夜間開園時に製作されていたものを
ほぼそのまま採用したものです。

城守さんたちもこのイベントに参加し、
ペットボトル灯篭の作製も手伝ったのですが、
意外とこのペットボトルを切る作業が難しかったのです。
ハサミやカッターで切ると、どうしても切り口がシャープになって危なかったり、
まっすぐ切れなかったりしたのです。

なので、どうやって切るのが綺麗で危なくないか、
城守さんたちといろいろと試行錯誤しながら、作業しました。
これはニクロム線を使ったものです。城守さんお手製です(@_@;)
結構よかったのですが、ニクロム線が細くすぐ切れるのが難点でした。
ディスクグラインダーを使ってみたり、ニクロム線を使ってみたりと
色々と試みてみましたが、
結果としては、ホットカッターというハンダゴテを応用した器具が
ちょっと時間はかかりますが、端部が少し解ける感じで、
切り口もシャープにならず、きれいでした。

はんだごてを応用したホットナイフという器具です。
Amazonで1000円ほどでした。

2013年6月5日水曜日

夜間開城に向けて その1

先日、投稿した夜間開城の続報です。

着々と城守さんたちと準備を進めています。
今日はペットボトルの灯篭作成のことについてお話しします。

前回の投稿で800本のペットボトル灯篭を用意すると書きましたが、
800本そろえるために、市のリサイクルセンターに許可をいただいて、
城守さんたちと回収に行きました。
下の写真は、5月24日(金)3時ごろから
ペットボトルの山に奮戦していただいた城守さんたちです。



使用するペットボトルは2リッターのペットボトルなのですが、
意外と少ないのには少し驚きでした。。
またあったとしても、潰れていたりするものが多く、
なかなか数を確保するのが大変でした。
それでも、1時間ばかりの作業時間の中で、
それなりの量を確保することができました。

また、この相談を持ちかけた5月20日(月)から
リサイクルセンターの職員の方たちが、日常業務の合間を見て、
24日になるまでの毎日、よさげそうなペットボトルを、
気にかけてとっていただきました。
そのおかげでなんとか800本のノルマは達成しそうです \(^o^)/



2013年5月24日金曜日

今年もやります…夜間開城(7月23日)

今日は城守のお話です。
今年の夏も年に一度の夜間開城を開催する予定です。
日時は例年通りの下記の日程です。

7月23日(火)午後7時~午後10時

今年は1000個、灯篭を用意する予定です。
昨年は竹灯篭でしたが、
今年はペットボトルの灯篭も用意しようと思っています。

宇和島城は登城口から天守まで800mを測ります。
なので、今年は1mピッチで明るいペットボトル灯篭を800本、
本丸周辺は昨年作った竹灯篭を200本をともす予定です。

下の写真は城守さんたちが
ペットボトル灯篭を作っていただいているところです。
今日一日で150本ほどの灯篭ができました。



下の写真はペットボトルの灯篭と昨年作った竹灯篭を比較した写真です。
ペットボトルは左のものが下半分、中央が上半分、右が竹灯篭です。
フラッシュでとるとあまり変わらないように見えますが…


どうしてこうなるかわからないのですが、
灯りを消すと、ペットボトルの下半分ものが圧倒的に明るいのです。


それから今年は、竹灯篭のオブジェも製作しています。
下の写真は、城守の職人集団が黙々と作っていただいている様子です


そのオブジェの試作品の一つが下の写真です。





私的には結構雰囲気があっていい感じと思っていますが、
皆さんはどう思われますか?
こんな感じのオブジェを10本ほど製作していただく予定です。

2013年5月21日火曜日

今年のハード整備その1

今回は城守ではなくて本業のお話です。

宇和島城では、平成9年から国から補助を受けて、
石垣修理などを継続的に実施しています。
今年は国政の関係で、補助決定が遅れていましたが、
5月15日付で補助決定となり、
本格的に今年度事業が始動となりました。

今年は、昨年度崩壊した箇所の復旧と
平成16年度から取り組んでいる代右衛門丸と式部丸の整備が
主なハード整備事業です。
今年こそロケットスタートと行きたいところですが、
いろいろと問題を抱えてます(._.)


今日は式部丸の整備箇所について取り上げます。
整備する箇所は、上の図でピンク色の二重丸がついているところになりますが、
虎口(こぐち)という、出入り口の整備になります。
下の写真は虎口の今の様子を正面から撮った写真です。


ここは、私が入庁したころは柵があり、木が生い茂って、土砂もかなりたまっていて
向かって左上の石垣も壊れていて、立ち入り禁止になっていました。
最初の予定では、後世のものを撤去して、危険な石垣を修理すれば、
通行できるようになると思っていたのですが、そうはいきませんでした…
下の写真はその左上の石垣とその下に埋没していた石垣の写真です。


ここの石垣の構造は複雑なのですが、まず埋没していた石垣を
小さな谷状の窪地を埋めるように築いたのち、
その上に石垣を築いて、さらにその上に
城内では最高となる15mほどの石垣を築いています。
時代としては宇和島城内では古層の石垣で、
藤堂高虎の築城期の慶長段階のものと現時点では考えています。
ただ、3段目の石垣は幕末に大掛かりに改修されてます。

壊れていた石垣の落ちそうな部分は昨年度解体しましたが、
いちばん大事な隅石の最下段の石(根石(ねいし)といいます)が、
表からは見えないところで割れていて、
さらに今年解体範囲を広げなければいけません。
また、埋没していた石垣がその大半が崩落して、
部分的に根石が残っている程度です。
写真左半分に見えるのがそれです。
発掘調査の結果、右半分にも石垣が続いていたことがわかりましたが、
その基盤となる岩盤から崩落してしまっていて、その修復方法に難儀してます…

崩落岩盤の代価構造物の検討、完全に崩落してしまった石垣姿図の作成、
排水処理などなど工事面積は大した数字ではないのですが、
問題は山積みです…。

頭で考えていても、現場で単に眺めていても、妙案は浮かびませんので、
図面を引いて、現場で確認して、また図面を引いての繰り返しです。
とにかく手足を動かすのみ!早く発注にこぎつけなくては…!(^^)!

2013年5月16日木曜日

今年はヤマザクラに挑戦します!

お久しぶです。
1月以来の投稿です。
さぼってしまうと、なかなか再開するきっかけと作れないまま、
5か月がたってしまいました。

このきっかけは今日、ちょっと一杯会に誘われて飲みに行ったのですが、
隣で飲まれていた初対面の方に、
「大目付さんですね。ブログの一ファンです。更新頑張ってくださいね!」
といわれ、嬉しいやら、申し訳ないやらで、
その一言で、キーボードを今叩いています。

さて、ここ2年ほどヤブツバキの育苗に取り組んでいましたが、
今年はヤマザクラに挑戦しようと思っています。
愛媛大学名誉教授の江崎先生に教えていただきながら、
昨日、その種を取りに城守さん2名と取り組みました。
30分もしないうちに100粒ほどの実をとることができました。




ヤマザクラの実、まじまじと初めてみました。
本当に小さなさくらんぼが鈴なりについていました。

桜の発芽率は10パーセントにも満たないとのことで、
今年は200粒の種を植えてみて、
20本の苗木が育ってくれればと思っています。

今からまた頑張って、投稿をしていこうと思ってはおりますが、
もし、さぼっているなと思った際には、
叱咤いただければと思います。

大目付

2013年1月1日火曜日

小笠原流鏡餅その1

新年あけましておめでとうございます。
『一年の計は元旦にあり』ということで、
今年は元日からアップしたいと思います。

前回の記事に書いていましたが、
昨年末にお供えをした鏡餅について触れます。
お正月らしいでしょ。

昨年末、天守の3階にこのような鏡餅をお供えしました。
追々、触れていきますが、それが待てないという方は、
下記のURLから展示用パネルのPDFをダウンロードしてください。
小笠原流鏡餅について(宇和島伊達家史料から)

そもそも今回、鏡餅をお供えしようと思ったのは、
城守さんの中に、餅つきの大好きな人がいて、
定例会で「今年も餅をつこうよ」といった言葉がきっかけでした。
昨年は年明けに2升程度だったか、
お遊び的にお城山で餅つきをして、登城した方にふるまったりしました。
これはこれで、結構楽しかったのですが、
餅つきは年明けではなく、年末に搗いて正月に備えるものなので、
せっかくするのであれば、鏡餅を搗いて、
すす払いの際に天守に飾ろうと思ったのです。

最初は当日にお餅を搗いて、
市販されているような鏡餅を作ろうと思っていたのですが、
ふと、宇和島伊達家の史料の中に
鏡餅の絵図があるのを思い出してしまったのです。


宇和島伊達家史料 戊07-0074-41 『小笠原流印可巻 五節句の飾』 より

せっかくやるんだったら、これを再現しよう!と
勝手に大目付が思ったのが昨年の11月末頃、
ここから、城守さんをはじめ、
色んな方を巻き込んでのバタバタ劇の始まりでした…次号に続く